英会話教室や書道教室、そろばん教室、個人塾など街中を見渡せば、たくさんの教室を見かけます。
大手塾が目と鼻の先に何店舗もあるなんてケースもざらにあります。
こんなにたくさんの競合がいるのに、塾経営は儲かるの?
そんな素朴な疑問を覚えた方もいるでしょう。
今回は、塾経営ってぶっちゃけ儲かるのか儲からないのか、実際の利益率についても触れ、どうすれば今後儲かる教室を運営できるのかを考えたいと思います。
実は、僕たちが運営しているテニススクールの商圏内には、認知しているもので4つ以上のテニススクールがあります。
この記事を読めば、塾ビジネスのお金のリアルが見えてくるでしょう。
リアルな数字でわかる!塾って正直儲かるの?儲からないの?
結論からいうと、どれだけ競合があっても塾は儲かります。
もちろん、なにをもって儲かるとするのかによって結論は異なりますが、「利益をあげられる」というのを儲かるの基準とするならば、それはそこまで難易度の高いものではないでしょう。
なぜなら、塾は規模に応じて固定費をコントロールしやすい業態だからです。
開業直後の塾や規模の小さな個人塾であれば、自宅開業などを選択することで家賃や人件費をかけずに運営できます。
また、事業規模拡大や縮小のタイミングを見誤らなければ、比較的簡単に固定費の増減をすることができます。
確かに競合となるはたくさんありますが、ひとつひとつの教室のキャパシティは他の業態のそれとは異なるため、結局大きなパイを各教室で分け合うような形になるのです。
だから、僕たちのテニススクールも商圏内のターゲットをそれぞれのキャパシティの中で分け合っているような感じになっているのです。
具体的にどのくらい儲かるのかは、それを表す数値である利益率を見ればわかります。
利益率は、「営業利益/売上高」で計算でき、その教室の営業能力を測ることができます。
僕たちのテニススクールでは、利益率は20%弱程度になっています。
売上高が100,000,000円であれば20,000,000円程度の利益が出るということです。
もちろん、自宅開業(おうち開業)や1人起業であれば、経費がかからないので利益率が80%を超えることもありますが、いわゆる教室の賃貸料や人件費がかかる塾であれば10〜20%の利益が出れば御の字だといえるでしょう。
そして、その利益を元手に再投資し、より良い教室を作り上げることで、さらに売上高や営業利益を伸ばすことができるのです。
このように、塾は固定費を自由にコントロールしやすい業態であり、競合があったとしてもそれぞれにキャパシティの限界があるため、比較的儲かるビジネスだといえるのです。
これから儲かるのってどんな塾?安定して稼ぐためのポイントとは?
稼げる塾になるためのポイントは、常に売上規模に応じて適切な経費を使い利益を再投資することです。
大切なのは、絶えずそれらを監視することです。
- 売上高-経費=利益 > 0
- 利益 > 投資
という式から逸脱しないようにお金の流れを読むことができれば、稼ぎ続けることができるでしょう。
とはいっても、全てのお金の流れを把握するのは小規模教室であっても容易いことではありません。
儲かる塾を作りたいならば、教室の売り上げを増やすか、コストを削減するかしかありません。
売り上げを増やすには生徒数を増やすか、単価を上げるしかありません。
また、コストを削減するには教室の賃料を下げるか、先生の人件費を削減するのが最も効果的です。
つまり、生徒数・生徒単価・教室賃料・人件費、この4つの項目をきちんとコントロールすれば、安定した経営を行うことができるのです。
生徒数は、集客を改善すれば増やすことができます。
生徒単価は、生徒数や生徒層など現状に応じて値上げを検討すれば良いでしょう。
教室賃料は、大家さんに交渉するか、引っ越しを検討すれば下げることができます。
人件費は、先生やコーチと交渉するか、新たな指導者と交代するかで下げることができます。
これらは当たり前のことではありますが、稼げない塾に限って本質からズレてしまっているケースが多いです。
もし、思うように利益を出せていないなら、これらの本質的な項目に集中してみましょう。
まとめ
失敗する塾には、共通点があります。
それはお金の流れをきちんと管理できていないことです。
むしろ、それさえできていれば利益を出し続けることが可能です。
売上がイマイチ立たなかったら、固定費を減らす努力をしましょう。
売上が上がってきたら、次の売上を出すための投資をしましょう。
そうすることで儲かる教室をつくりあげることができるのです。
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